まだポケモンGOやってる人がここにいます

もう1年以上昔にアンインストールしたよって人がほとんどだとは思うんですが、個人的には今ピークが来ている感覚なので、ポケモンGOが今どんな感じなのかを書きたいと思います。初期のころに少しやりましたくらいの知識は必要な内容になっています。

■2016/7/22 ゲームスタート&ミニリュウの巣
ゲームがリリースされてから1年半が経とうとしていますが、リリース直後はまさに社会現象でした。夜遅くまでポケモン探して歩きまわってる人がいたり、普段ゲームに全く興味ない人までやっていたりしましたが、圧巻はやはり世田谷公園のミニリュウの巣。平日の夜中に一度行きましたが、スーツ着たサラリーマンがディズニーかってくらいの人口密度で日没後の公園に集まって、ミニリュウが発生するたびに大移動してました。

■2016/11/6 デイリーボーナス実装
1日1回、ポケモン捕まえる&ポケストップ回すことでデイリーボーナスがもらえるようになりました。正直この時期はずっと冬の時代です。朝起きたらポケモン起動してデイリーボーナスもらうだけという日々が続きました。習慣の力って怖いですね、モチベほぼゼロなのに毎朝ちゃんとやってましたから笑

■2017/6/23 レイドバトル実装
第二のポケモンGOリリースとも言えるレイドバトルが実装されました。出現したボスポケモンを、最大20人で協力して倒すモードです。ただでさえ地域格差が大きいゲームでしたが、これでより加速することに。時間制限があってどんな最強プレーヤーでも1人で倒すのは不可能なので、過疎地域でプレーしてた人はここで引退したんじゃないでしょうか。

■2017/7/23 ルギア・フリーザー出現、フリーザーは1週間のみ
ついに伝説のポケモンがレイドバトルに出現、しかも1週間限定。平日にレイドバトルに参加するのは難しい、いや、厳密には参加するだけならできるんですが、一人じゃ倒せないので家の近所じゃダメなんです。なので土日にポケモンのためだけに渋谷に行ったりしました笑

■2017/12/9 天候機能実装
現実の天気に連動して、出現するポケモンが変わったり、技の威力にボーナスがついたりするようになりました。雨の日はレベルの高い水ポケモンが捕まえやすくなったりするんですが、そもそもレアな天候ってのがあるわけです。冬だとほぼ毎日晴れか曇りなので、雨、強風はレア、雪と霧なんてめったにチャンスがない。明日の夜は雪予報なのでちょっと期待してます笑

■2017/1/9 友人にEXレイドの招待が届く
これが決定打でした。EXレイドというのは招待制のレイドバトルで、各ジムでそれなりに戦果のある人に招待が来るんですが、友人のところにこの招待が来たんです。もちろん僕よりはガチでやってる人ですが、それでも社会人ですからうまくやれば僕にもチャンスがあるって思い始めました。ミュウツー欲しいじゃん笑
というわけで、初めてジムバトルに興味を持ち始めました。まあガチ勢には勝てないしなるべく時間はかけたくないので、招待状をもらえる条件をどうやって効率よく満たすか、って感じですけど。今はEXレイドが目標です。

ずらずらっと長文書いてきましたが、今まで続いているのは、同じようにポケモンGO続けてる友人がいっぱいいるってのは大きいです。図鑑を全部埋めたい、強いポケモンを育てたいとか、モチベーションはそれぞれですが、僕はとりあえず今ミュウツーが欲しいです。

50年後も絶対必要なたったひとつの職種

今回の記事の前段階として、まず僕は、80歳まで現役で働き続けたいと思っているのですが、その話については別の記事「(1年前の)転職エントリ」に書いています。

さて、50年後も働いていけるような人間になりたいと思ったとき、一番よく言われている答えとしては、経営者だと思う。機械化が進んでも経営者だけは必要だ、ということなんだろうけど、正直経営者が他の職種に比べて特別機械化されづらいというのにはなかなか納得しづらい。

機械化されるために必要な要素としては、機械化するメリットが十分あるくらいもともとの人件費が高いということと、ある程度体系化されていてルーチン化しやすいということが挙げられる。なので弁護士なんかはよく機械化の例に挙げられるのだけど、なぜ経営はルーチン化しづらいと思われているのだろうか。どの経営者も、うちだけの特別な悩みだと思いながら、一歩引いてみれば誰もが持っている似たような悩みを抱えているものだと思うのだけど。でなければドラッカーの本が売れたりしない。

もちろん、弁護士にしたって経営者にしたってゼロにはならないだろうけども、ひとりで面倒を見られる範囲が飛躍的に広がるのは間違いないように思える。それはつまり必要な人数は劇的に減るということで、地球そのもののサイズが有限であるという飽和点を解決できない以上、程度の差こそあれ、きっと経営者もほとんどの他の職種と同じ運命をたどる。

じゃあどんな職種が将来的にも必要なのかというと、それは科学者だと思っている。科学者をルーチン化するなんてどう考えても不可能だし、本屋に行ったって科学者の悩みを解決する本は見かけない。そして何より、科学には飽和点というものが存在しない。今のところ、人類がこの世のすべての原理を解き明かしきってしまうような気配はないわけだし。

というわけで、今ある職種の中から、50年後にやっていたいと思えるものを選べと言われたら、僕は科学者と答えます。ただこれは80歳の科学者に需要があるかどうかという話ではないし、50年後には50年後の、現代にはまだないような職種があると思うので、うまくジョブチェンジできていたらいいなとは思います。それにはまず健康でなくちゃいけませんね笑

データから見るマレー戦(リオ & 全米)

もしかして今ジョコビッチより強いんじゃ?なんて思ってしまうくらい好調のマレーに、錦織が勝ちました。もちろん、優勝するにはワウリンカとジョコビッチに勝たないといけませんが、可能性は十分ありますね!

さて、リオオリンピックでマレーになすすべなく敗れてしまってから1か月しか経っていません。何が違ったのかを見ていきましょう。

指標 マレー(年平均) マレー(リオ) マレー(全米) 全米オープン平均
1stサーブin 61 % 38/50 (76 %) 77/141 (55 %) 57%
1stサーブwon 76 % 31/38 (82 %) 53/77 (69 %) 71%
2ndサーブwon 54 % 7/12 (58 %) 25/64 (39 %) 50%

錦織の試合を見るときに一番大切なのは、相手のセカンドサーブをどれだけ攻めれたかです。リオでは58%ポイントされましたが、全米ではこれが39%になっています。リターンのウィナーも8本決めていますね。これが、23ゲームあったマレーのサービスゲームのうち、なんと9ゲームまでをブレイクするという結果につながりました。2014全米でジョコビッチに勝った時も、セカンドサーブを攻めて37%しかポイントさせなかったことが勝ちにつながっています。ワウリンカ戦でも、セカンドサーブをどれだけ攻めれるかが大きなポイントになります。

さらに素晴らしかったのが、7本のウィナーを奪ったドロップショットと、27のポイントを奪ったネットプレーです。マレーは1と14ですので、いかに錦織が積極的にゆさぶりをかけているかがわかると思います。

相手のセカンドサーブと、錦織のドロップショット、ネットプレー、このあたりに注目して、ワウリンカ戦、そしてジョコビッチ戦も期待しましょう!

ジョブスのファッションから学ぶ、ライフスタイルのプログラミング

さて、プログラミングというとこんな画面を想像している方が多いかと思うのですが、これは実際にコードを書く部分の話でしかなく、本質はもっと別のところにあるんだよという話をしたいと思います。

programing

例として、毎朝着る服を選ぶシーンを考えます。僕は基本的に着る服のパターンが6つしかなく、それを順番に着ているだけです。

me

これをコードにするとこんな感じ。今日の日付を6で割った余りを計算します。

case day_number % 6
when 0 then
    kusachi.wear(白いシャツ,Gパン)
when 1 then
    kusachi.wear(青いシャツ,Gパン)
<<以下略>>

このようになります。「毎週月曜日に同じ服」などにならないように7ではないのがポイントでしょう。

次に、同じ月内で同じ服は着ない!というようなオシャレさんの服を考えてみましょう。

oshare

もうこれどうやってコード化すんねんって感じです。

最後に、一番極端な例として、ジョブスが着る服を選ぶところをコード化してみましょう

jobs.wear(タートルネック,Gパン)

これで終わりですね。ジョブスは毎日同じ服しか着ないので、1行で終わります笑

jobs

ここまで見てきてわかるように、大切なのは、日々の行動を標準化していくことです。ジョブスは極端にしても、ルールを決めて迷う時間をはぶくこと、6着をしっかり選び抜いてクオリティを上げることが、いわゆるプログラミングの本質だったりします。

ジョブスは何年にもわたって同じ服を着ているので、一見すると服には無頓着そうですが、あれはジョブス専用にこだわりぬいて作られたスペシャルオーダーメイドで、しかも100着単位で注文されているそうです。毎日着る服を変えている人に、このこだわりが出せるでしょうか?

一般的に使われているプログラミングは、プログラマという職業の印象を強く受け、システムを使って「自動化」する部分だけを指してしまっています。しかしもっと広くプログラミングをとらえると、当日の気分や天気、TPOに合わせて着る服を選ぶような複雑なフローを、シンプルな形に再構築し、そのクオリティを上げていく、その過程のことを指します。標準化、手順化、フォーマット化といった言葉の方が近いかもしれません。

自動化は、この標準化が終わったフローに最後の仕上げをするにすぎません。最初の黒画面に抵抗のある人も、ぜひ自分のライフスタイルをプログラミングしてみてはいかがでしょうか。

テレビじゃ解説してくれないテニスの基礎知識

台風で予定が台無しですね、仕方がないのでみなさん、テレビの前で錦織を応援しましょう!テニスをやったことがない方も多いと思いますので、今回は、基本すぎてなかなか解説されないようなことを説明していきたいと思います。

ミスを減らすことの重要性

テニスでは、アンフォーストエラーという言葉が良く出てきます。簡単に言えば、相手が良いショットを打ったわけではないにもかかわらず、犯してしまったミスショットのことです。逆に言えば、相手のショットが良かったせいでミスショットをしてしまっても、アンフォーストエラーにはなりません。

このアンフォーストエラーの数がなぜ重要かと言いますと、テニスでは、1本のエースと、1本のスーパーキャッチ、そして、1本のミスが、すべて1ポイントという同じ価値を持つから。そして、同じ価値なのですが、エースを増やすのに比べると、ミスを減らすのが簡単だからです。

サーブは別として、いくらプロであっても、相手が万全の状態で構えているところから、1本のショットでエースを奪うのはとても難しい。なので相手を走らせ体勢を崩し、オープンコートを作りそこにショットを打ちこむ、つまり、組み立てをする必要があります。特に相手がナダルやジョコビッチのようにディフェンスの得意な選手だと、素晴らしいショットを3本も4本も重ねて、ようやくポイントが取れるようなレベルになります。これは全盛期のフェデラーでも難しいことでした。つまり、組み立てている最中にこちらがミスをしてしまう、ということです。

エースを奪ったら1ポイント。でもミスをしてしまったら相手に1ポイント。そしてエースを奪うためには、良いショットを3本も4本も打たなくてはならない。無理にエースを狙いに行くよりも、ミスを減らそうとする方が、効率がよいのです。

このような理由から最近はディフェンスが主流になってきていたのですが、錦織はそこに風穴を空けるような強力なショットを武器に頭角を現してきていて、そのプレースタイルは非常に魅力的です。

ラリーはクロスが基本

では次に、こちらの動画をご覧ください。

お互いの選手が、十分センターに戻る余裕があるのに、ストレート側をあえて大きくあけながらクロスラリーを続けているのがわかると思います。お察しの通り、ストレートに打つ方が、クロスに打つよりもミスしやすいからです。

まず1つ目の理由はネットの高さです。実はテニスのネットはセンターが低くなっていて0.914m、サイドはそれより高い1.07mとなっています。なんと2割近く違う。ストレートに打とうとすると、サイドの高いネットの上を通さないといけませんから、クロスに打つ方が安全ということになります。

2つ目の理由は、ストレートに打つとカウンターを受けやすいからです。次の図をご覧ください。
cross
下の選手がクロスに打ったショットを、上の選手がストレートに打ちました。それに対して下の選手は、クロスにカウンターを打ちます。この時、上の選手はリスクを取ってサイドの高いネットを通しているのに、下の選手は低いネットを通しながら相手を走らせることができます。特に、図のようにバックのラリーからストレートに打つと、フォアのカウンターになるのでさらに分が悪いことになります。

ところが錦織は、バックでもガンガンストレートを狙います。もちろんミスやカウンターのリスクが高いショットなのですが、それを決めきってしまう技術を錦織は持っています。

錦織のすごさ

錦織はテニスのセオリーに真っ向から挑戦しています。なぜ錦織はセオリーに勝てるのか。そのポイントは2つあります。

まず1つ目はショットの角度。次の図をご覧ください。
angle
マルのついているところがバウンドの位置です。相手に攻め込まれたり、サイドアウトしてミスになってしまったりしないように、大抵は上の線のコース、深いところを狙います。しかし錦織が得意なのは下のコース。より浅いところにバウンドさせることで、相手をコートから追い出し、次のショットで逆サイドにエースを決めるのです。もちろん、甘くなれば相手に攻め込まれるリスキーなショットですが、錦織のショットは甘くならないのでとても効果的です。

そして2つ目がショットのタイミング。どんどん前に出て早いタイミングでショットを打つことで、相手が戻る時間を奪います。普通のショットはボールが落ちてくるタイミングで打つのに対して、バウンド直後の上がり際を打つことからがライジングショットなんて呼ばれたりします。クルム伊達なんかも得意とするショットです。これもとても難易度の高いショットですが錦織なら決めてくれるでしょう!

つまりまとめると、錦織はテニスのセオリーを勉強するにはとても不向きな選手です笑
フォームも決してきれいな方ではないと思いますし、マネはしない方がいいと思います笑

しかし、見ていて楽しい選手なのは間違いありません。なぜ錦織のショットは決まるのか、なぜ錦織が異端児なのか、このあたりに注目してみると、テニス観戦がもっと楽しめるのではないでしょうか。がんばれ錦織!