「青島、待機だ!」現場の判断に任せてはいけないこと


会社でセキュリティ研修を受けた。
例えば機密文書を紛失したりした場合、
現場に柔軟な対応なんて全く求められていない。
強制が必要で、バカの一つ覚えのように従えば良い。

このように、「現場の判断に任せる」というのは、使い道が限定される。
大抵の人が正しく動けるけどミスると被害が大きい、
クレームや事故の対応などは、管理者が強制するべき。
1つのファインプレーと1つのミスの合計が、マイナスになるケース。

部下に失敗させて成長させるといったケースの失敗は、
チャレンジングな失敗という意味であって、
むやみにネガティブなミスをさせることではない。

例えばエンジニアであれば、
設計や実装は、社内標準を作るよりも大いに失敗させるべきだろう。
しかし障害の検知や報告などに関しては管理者が強制すべきで、
これを個人の判断なんかに任せてはいけない。

ただし、現実に即さないルールは、現場の賢い人間によって適切に無視される。

  • 自転車は車道を走れ
  • 赤信号は車が来てなくても渡るな
  • お酒は20歳から

「ルールだなんて明言しなくても、7割の人間は守る」くらいのルールを、
残りの3割のために制定する、くらいのライン。
どこにルールを設けるか、その判断こそがマネジメントだ。

年金

年金って、いつできたんだろ。中身そのものは老人手当、つまり、子供手当と同じバラマキだけど、税金としてじゃなくて年金として徴収してるから、払う側に納得感がある代わりに、もらえて当たり前感が出ちゃってる。 乱暴で倫理観に欠ける言い方だけど、経済的に自立できないお年寄りに手当を出し続けるのは、回復の見込みがない患者に延命措置し続けるのに似ている。で、今は、延命技術だけが進歩して、治療技術は進歩していない状態。 お金や権力の再分配ってのは、全体のパイが成長しさえすれば、剥がされた人に補償ができるのでうまくまわる。全体を最適化すれば誰かが損をするのは当たり前、でもない。

プロとは

twitterのプロフィールにしれっとWEBエンジニアって書いていたけど、一般の人がWEBエンジニアに期待することって何?そのままだと複雑すぎるから、たこ焼き屋を例に考えてみる。 たこ焼き屋の最低限スキルは、仕入れて、焼いて、売る。この3つがそこそこできれば、一応プロとして成立する、食っていける。プログラミングできます、SEOできます、ログ解析できますで雇ってもらえている俺の状態と同じ。 でもここからが問題。一般人はたこ焼き屋のプロに、もっといろんなことを求める。「たこ嫌いのうちの子でも食べれるようなの焼けない?」「斬新でおいしいたこ焼きないかなあ?」「一番うまいたこ焼き屋ってどこなの?」 必要ないよ、ただ食っていくには。でも、業界の外の人からすると、たこ焼きに関する相談に乗ってやれる、問題を解決してくれるって思ってる。たこ焼きの応用問題も解けると思ってる。 ちょっと脇道。一般人の側に回った時は、プロに見える人のほとんどは、応用問題なんて解けないという事実を忘れちゃいけない。たこ焼き屋は、プロに見えてもただ焼けるだけ。常識しか知らない。 で、WEBに話を戻すと、こちらはたこ焼きよりジャンルとして広くて、普段は分業せざるをえない。けど、応用問題というのは普段からどれだけ軸をずらしながら考えているかなので、業務外でもわかったりする。 PC/携帯/スマホ、テレビ/新聞/ネット、受託/自主事業/レベニューシェア、課金/受託/広告、予算、規模、メンバーのスキル、いろんな軸が考えられる。たらればを想像しながら現実と比較していくのが深みにつながるんだろうな。

三種の神器

「これからの三種の神器は、英語、IT、ファイナンス」by大前研一 まぁ、そうなんだろうけど、それらを兼ね備えているがために活躍できている人というのが身近にいないため、イマイチ想像できない。 海外の意欲ある人たちに触れるという意味では、アカデミックな道に進んだ友人たちの方がよほど恵まれてる。ただ恐ろしいもので、日本の大学にきた留学生たちは、驚くほどのスピードで牙を抜かれる。 三種の神器を備えた若者がいたとして、その人が働くべきフィールドが日本にはほとんどない気がする。外資の金融とかコンサルと、商社くらい?トヨタに就職した友人たちは、まだ豊田市にいるし。 アジアのお手本としてシンガポール・韓国・台湾・中国あたりを挙げるとして、いわゆるグローバル企業が各国で占めている割合(人的な意味で)はどれくらいなんだろう。日本は国内産業が充実しすぎているのが逆に足を引っ張っているのか。