「青島、待機だ!」現場の判断に任せてはいけないこと


会社でセキュリティ研修を受けた。
例えば機密文書を紛失したりした場合、
現場に柔軟な対応なんて全く求められていない。
強制が必要で、バカの一つ覚えのように従えば良い。

このように、「現場の判断に任せる」というのは、使い道が限定される。
大抵の人が正しく動けるけどミスると被害が大きい、
クレームや事故の対応などは、管理者が強制するべき。
1つのファインプレーと1つのミスの合計が、マイナスになるケース。

部下に失敗させて成長させるといったケースの失敗は、
チャレンジングな失敗という意味であって、
むやみにネガティブなミスをさせることではない。

例えばエンジニアであれば、
設計や実装は、社内標準を作るよりも大いに失敗させるべきだろう。
しかし障害の検知や報告などに関しては管理者が強制すべきで、
これを個人の判断なんかに任せてはいけない。

ただし、現実に即さないルールは、現場の賢い人間によって適切に無視される。

  • 自転車は車道を走れ
  • 赤信号は車が来てなくても渡るな
  • お酒は20歳から

「ルールだなんて明言しなくても、7割の人間は守る」くらいのルールを、
残りの3割のために制定する、くらいのライン。
どこにルールを設けるか、その判断こそがマネジメントだ。