もちろんすべての仕組みを理解する必要はないと思うが、仕組みを理解する必要がある場合は、理解しないと損をするし、そんな人が多いと社会的に危険ですらある。なので、その気になれば理解できる、くらいの科学体力のようなものは持っておくべきだ。
科学と向き合うの発展とも言えるが、WEB業界の中におけるプログラミングに対しても同じことが言える。英語だ、ファイナンスだ、マネジメントだ、大いに結構だが、WEB業界においてはプログラミングのほうが実用的だと思う。多少は自分で知識と経験を持てば、ある程度プログラマの力量を見定め、タスクの難易度がわかるようになる。プログラムが聖域になってしまうと、プログラマを神か下僕かの両極端でしか見れなくなり、双方にとって不幸だ。
プログラミングを学ぶのがハードル高いと思われている理由の一つに、プログラミングがあまり楽しそうに思えないというのがある。安心してほしい。僕自身そうであるように、別にプログラミングが好きでもないのにプログラマになる人がほとんどだ。決して趣味ではないし、やってて楽しいとは思わない。就職前から趣味でプログラミングしてましたみたいな人はそこまで多くなかったりする。
そしてプログラミングをしたことがないあなたは、実はゼロスタートではない。長年向き合い続け、愛着のある案件を持っているからだ。プログラミングを始めるのに、こんなにとっつきやすい題材はない。担当エンジニアにメシでもおごって、自分のPCに、自分用の開発環境を作ってもらおう。これをいじってみればいい。新規開発と運用の微修正では難易度に雲泥の差がある。間違っても、「初心者」「ゼロから」などと書いてある書籍を手にとってはいけない。あなたにはもっと近道がある。
国家試験なんかもそうだが、入口のハードルが高ければ高いほど、それを越えた後は玉石混交だ。プログラミングは魔法でも聖域でもない。プログラミングに慣れてるだけのプログラマの顔色を伺うのなんてやめよう。そんなヤツら撲滅しちゃえ。