50年後も絶対必要なたったひとつの職種

今回の記事の前段階として、まず僕は、80歳まで現役で働き続けたいと思っているのですが、その話については別の記事「(1年前の)転職エントリ」に書いています。

さて、50年後も働いていけるような人間になりたいと思ったとき、一番よく言われている答えとしては、経営者だと思う。機械化が進んでも経営者だけは必要だ、ということなんだろうけど、正直経営者が他の職種に比べて特別機械化されづらいというのにはなかなか納得しづらい。

機械化されるために必要な要素としては、機械化するメリットが十分あるくらいもともとの人件費が高いということと、ある程度体系化されていてルーチン化しやすいということが挙げられる。なので弁護士なんかはよく機械化の例に挙げられるのだけど、なぜ経営はルーチン化しづらいと思われているのだろうか。どの経営者も、うちだけの特別な悩みだと思いながら、一歩引いてみれば誰もが持っている似たような悩みを抱えているものだと思うのだけど。でなければドラッカーの本が売れたりしない。

もちろん、弁護士にしたって経営者にしたってゼロにはならないだろうけども、ひとりで面倒を見られる範囲が飛躍的に広がるのは間違いないように思える。それはつまり必要な人数は劇的に減るということで、地球そのもののサイズが有限であるという飽和点を解決できない以上、程度の差こそあれ、きっと経営者もほとんどの他の職種と同じ運命をたどる。

じゃあどんな職種が将来的にも必要なのかというと、それは科学者だと思っている。科学者をルーチン化するなんてどう考えても不可能だし、本屋に行ったって科学者の悩みを解決する本は見かけない。そして何より、科学には飽和点というものが存在しない。今のところ、人類がこの世のすべての原理を解き明かしきってしまうような気配はないわけだし。

というわけで、今ある職種の中から、50年後にやっていたいと思えるものを選べと言われたら、僕は科学者と答えます。ただこれは80歳の科学者に需要があるかどうかという話ではないし、50年後には50年後の、現代にはまだないような職種があると思うので、うまくジョブチェンジできていたらいいなとは思います。それにはまず健康でなくちゃいけませんね笑